一つ屋根の下に。

　新郎の新婦への想いを

　　　そして俺達には言葉なんていらないね。。でも。。

　　　なんて恥ずかしい感じのやつを。。

　　　演歌のBGMという逆境を乗り越えてようやく書いた詩を

　　　弟の見せた。

　　　すると却下された。

　　　イメージと違うらしい。

　　　よく聞いてみると

　　　どうやら弟と仲がいいのは新婦側で新郎ではないらしい。

　　　はよ言えと。

　　　喫茶店でのBGM云々を恩着せがましくこってり言ってやった。

　　　まぁ。また練り直すとしようかな。。

　　　久しぶりに弟と話込んだ。

　　　弟は今、精神病院の栄養課に勤めている。

　　　言ってみたら食堂のお兄さんだ。

　　　長く勤めてることもあって人気者らしい。

　　　そんな弟はよく患者同士の喧嘩の仲裁に入る。

　　「患者さんは納得できて安心できればそれでいい。

　　　なのに看護師はすぐに注射を打とうとする。
　　　

　　　俺が仲裁に入るときはお互いの話を聞き

　　　悪いところを指摘して

　　　最後にギュっと抱きしめてやる。

　　　看護師の目の前でも俺はやるよ」

　　　やんちゃだった頃の弟とは変わってた。

　　　あれからいい人に恵まれたんだな。
　　　
　　　
　　　

　　　そのうち一番下の弟も加わりしばらく話込んだ。

　　　気が付くと一つ屋根の下に

　　　オトン、オカン、二人の弟と俺。

　　　数年ぶりに親子水入らずになった。

　　　3行前に「気が付くと」って書いたけど

　　　本当は弟と会う約束をした時から

　　　数年ぶりに親子水入らずになれると思ってた。

　　　俺が帰る頃にはオトンとオカンは寝てたけど

　　　本当は帰るのが嫌だった。

　　　もう少し親子水入らずのこの屋根の下にいたかった。

　　　あと何回こんな時間が訪れてくれるのだろう。

　　　コンヌズワー　　綾心です。

　　　今晩から下の弟二人だけで琵琶湖へ

　　　釣りに行くらしい。

　　　俺抜きで。。。

　　　ちょっとジェラ。