あんたすげぇよ

2008年5月5日
 今日、弟達が実家へ帰省していた。

 久しぶりに腹割って話し込んだ。

 弟にとって俺は影響を与える人間の一人なのは

 数年前から弟の言動で少しずつ気が付いていた。

 だから、こいつと話をするときはかっこつけるわけでもなく

 気を使うわけでもなく、だけど言葉を選んでしまう。

 でも、弟は俺の言葉を鵜呑みにはしない。

 しっかり俺の話も聞き、しっかり俺にも主張してくる。

 今までの人生の半分を同じ環境で育ち

 弟の大抵のことはわかってる。

 だから、俺は弟の想いを言葉に変えて出してやる。

 そうするとすっきりした顔をする。

 それが俺にできる唯一の兄貴らしいところ。

 そして弟は俺と同じことを想っていた。

 「このまま平凡に終わってしまう恐怖」

 何かしたい、自分を表現できる何かを欲しがっている。

 その欲求を自分の趣味で紛らわしていることも弟は俺に打ち明けた。

 同じ環境で育ち同じ想いを持っている。

 お互い「考える」ことができる歳になったから

 口に出したくないけど俺は思っていたことをはっきり言った。

 「親父の影響だ」

 生真面目だけが取り柄で何もできない親父。

 悪口をいうつもりは少しもない。

 俺たちを育てあげたそんな親父を尊敬している。

 だが、何かできる親父になりたい。

 その想いが俺動かしたエネルギーの一つになったのは間違いない。

 勘違いしてほしくないのが

 「親父のようになりたくない」じゃなくて

 「何かできる親父になりたい」だ。

 でも俺たち3人にキャッチボールを教えてくれたのはあの親父。

 家族で歩く時は、足が悪くビコ引いて歩くくせに

 一番先頭を歩く親父。
 
 歳を取っても親父になった俺ら息子達に影響を与える親父。

 あんたすげぇよ。

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